2010-08-15

荒川修作

友人のブログより、
5月に荒川修作氏が亡くなったそうです。
優秀な建築家がどんどんいなくなってしまうことは本当に残念です。
同じ時代に生きていながら、その才能に触れることなく消えていく。
時間というのは、本当に現実的で残酷なものだ。

むし眼とアニ眼の中で、冒頭に語られている宮崎駿氏の都市開発の夢。
その中で、荒川修作氏は集合住宅の設計をされています。
  
人間は水平・垂直を追及したあげく、自分たちまでもを四角くしてしまった
うねりのある地面は感覚を呼び覚まし、カーブがもたらす視野の変化の反復は懐かしさの源

こういった類の話は、養老天命反転地によって立証され、
建築の未来を担うひとりだった。
その集合住宅は、忘れ去られていく人としての本質を思い出させるかのように、
うねり、曲がっていく。

こうやって、僕はいったいどれほどの素晴らしい人々と、
すれ違いながら出会うことなく終わっていくのだろう。

ご冥福をお祈りいたします