そこで、僕が「この人には一生勝てない気がする」と思った建築家を紹介します。
建築家の名前は、Marcel Lajos Breuer(マルセル・ブロイヤー)です。
マルセル・ブロイヤーは素晴らしい家具を設計していますので、
皆さんは家具デザイナーとして知っているんじゃないかと思いますが、(ちなみに、最も有名な彼の設計した椅子は、ワシリー・チェアと言います。)
彼は家具デザイナーである前に、建築家なんです。それも大変素晴らしい建築家だと僕は思います。
実は、作品として実際に見た事があるのはニューヨークのホイットニー美術館のみで、マルセル・ブロイヤーを語るに値しませんが、それでも語りたくなるぐらいに素晴らしい建築家なんです。
まず、経歴を見ていただければ、素晴らしい建築家であることが一目瞭然なのですが、
まずかの有名なバウハウスで学んでいます。これは有名ですね、確か同校の教授かなにかにもなったようなに記憶しています。
そして、ハーバードの建築大学院にて、フィリップ・ジョンソンなんかに建築を教えているんですね~。マルセル・ブロイヤーのことを「モダニズムの父」と呼ぶ形容があるほど、彼は有名な建築家だったんですね。
経歴を見ると、本当に素晴らしい建築家だったことがわかるのですが、なぜか日本ではそこまで有名ではないですよね?なぜでしょう??家具デザイナーとしての名前はかなり浸透してはいますが・・・。
そして、本題ですが、ホイットニー美術館というニューヨークにある主に現代美術が拝見できる美術館をご存知でしょうか?
場所は、セントラルパーク沿いのライトのグッゲンハイム美術館付近だったと思います。
形態としては、ボックスが上に行くにつれて前へ少しずつせり出していくシンプルな形態です、あと窓が印象的に配置されています。
私は、この建築内部に入り、階段を利用したときに、「ああ、すごい」とつぶやいた記憶があります。
なんともいえぬ収まり・明快な動線・ディテールの美しさ・あと、まとまりと言えばよいのでしょうか?全体的なホイットニー美術館という固有名詞を表現するまとまりの良さを感じました。
それは外部形態・外部のマテリアル・ディテール・内部との収まり・内部空間・内部のマテリアル・ディテールすべてがすっきりとまとまっているように思いました。
私は自分の中で、雑誌だけでなく、行った時にしかわからない、言葉に出来ない感覚的な”良さ”を感じたものを、「私の好きな建築」と呼ぶようにしていますが、この建築は好きな建築です。
マルセル・ブロイヤーの建築は日本ではあまり有名ではありませんが、是非一度調べて見てください。そして、、是非ニューヨークのホイットニー美術館に足を運んでみてください。
本当に素晴らしいです。
紹介しておきます。
有名なTASCHENから1500円で本が出てます。表紙は例の美術館です。
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