先日、柳々堂に行ってきました。
つい二・三日前、友達に、フィンランドへ日本語の建築本を持って行ったほうが、レポートなどが楽になるんじゃないかというアドヴァイスを頂き、”木”に関する本を探しに行ったわけです。
そして、東京で見れなかったギャラリー間で現在開催中の前投稿で少し触れた”グレン・マーカット”の作品集もついでに買いに行きました。
そこで、柳々堂のおばあちゃんは親切に、ポスターとある一冊の冊子をくれました。
ポスターはグレン・マーカット展の案内ポスター。
もうひとつは、RICEという小冊子のVOL.3でした。
カフェで、冊子を読むと、現代建築研究会-kit-*という京都工芸繊維大学の大学院生らが作ったものだとわかり、4年間京都にいながらこの存在を知らなかったことが恥ずかしくなった。
そして、このRICEの内容が非常に良く考察されていておもしろい。
"atmosphere"という用語をキーに、それぞれ学生が考えを述べているもので、建築の非常に説明しづらい部分を、何とか他者と共有しようとする試みが見て取れる。
その中では"atmosphere"を"雰囲気"と解釈し、建築と時間との関係・建築のもつ現象学的性質・陰翳礼賛的な感覚論などと言った非常に困難な、しかし確実に存在している建築の空気を捕らえていた。
特に、個人的には西島久美子氏の「4次元の建築と、建築の割符」がおもしろかった。
建築は沢山のところで考えられ、沢山のところで育てられているということを思った。
谷川俊太郎の「朝のリレー」がふと頭に浮かんだ。
* 現代建築研究会-kit- http://gk-kit.com/
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